東方VGSにお気に入り機能を入れてみました。
楽曲再生中に右側のハートマークを押すとファボることができ、ALLの「お気に入り」タブでファボった曲がリストアップされ、シャッフル再生とかもできる感じの機能です。
元々はAndroid版のレビューで「プレイリスト機能が欲しい」という要望を頂いたので、要望通りそのままプレイリスト(MyList)を追加しようと思ったのですが、ボトムメニューを6個以上にするとデザイン的に破綻するので迷っていました。
プレイリストを作れる機能が欲しいという要望を頂いたので検討中ですが、メニュー表示数を増やしたくないのでONにしたらALL(多分使用頻度が低い)と切り替わるデザイナが卒倒しそうな仕様にしようか迷い中...何か良い方法無いかな😇 pic.twitter.com/AptzCBEaUp
— SUZUKI PLAN (@suzukiplan) June 25, 2022
ユーザーさんとTwitterでやりとりしていたら「曲をお気に入りにすることができ、ALL内のお気に入りタブでフィルタすればOK」というナイスアイディアに帰結。
お気に入り機能って何かSNSっぽいですね。
ただ、SNS的な要素は無いシンプルなスタンドアローン機能です。
スマホアプリや機能を開発する時、
- W0 (Standalone)
- W1 (C/S model = Web 1.0)
- W2 (SNS model = Web 2.0)
という3つの選択肢のどれにしようか迷うかもしれませんが、私は迷うこと無くまずW0(Standalone)で作ります。
最近は「Web3.0」なんてものもありますね。
Web 3.0 は簡単に言うと「分散管理台帳を使った非C/Sのピア通信モデル」で、個人的には「それってそもそもWebなの?」というツッコミを入れたい点はとりあえずさておき、仮に選択肢にWeb3.0があってもW0一択です。
というより、ソフトウェアサービス全般に言えることですが、まずはアイディアが思いついたらW0の前提で作ってみることを強くオススメします。
理由はシンプルに「安い」ので。
- サーバ不要なので初期投資が安い
- サーバ不要なのでランニングコストが掛からない
W0でニーズが低いものは、W1にしてもW2にしても(恐らくW3にしても)ニーズが低いので、まずはW0で作ってリリースしてみてウケたら次(W1)、更にウケたら次(W2)という形で発展させるのが良いと思っています。
実際、東方VGSがその考え方で開発していて、
- 2013〜2016年以前の東方VGSはW0(Standalone)モデル
- 2022年以降の東方VGSはW1(C/S model)モデル
という具合にアップデートしてます。
2022年のアップデートでようやく自前のコンテンツ配信サーバ(GitHub actions + Firebase Hosting)を持ち、サーバ経由で配信した最新楽曲をクライアントからダウンロードできる Web 1.0 になりました。
東方VGSのW1までの進化は時間を掛けすぎですが、ここから W2 へ進化させるべきかについては悩ましいです。
技術やコストの面では問題無いのですが「そもそもやる意味があるのか?」と Web 2.0(SNS)に対してまだまだ懐疑的です。
ちなみに、SNSという略語は英語圏でほぼ使わなくて、英語圏では「Social Media」と呼びますが、Social Mediaは直訳すると「社交媒体」で、C2CでコミュニケーションができるWebサービスを指します。
東方VGS自体がSNSになるのは無意味で、SNSを使って上手いこと東方VGSを拡散できるなにがしかを考えるのは有用だと思いますが...
という訳で東方VGS関連のSNSリンクをSettingsに片っ端から載せてみたりしました。
TwitterとGitHubは元々載せてましたが、YouTubeとTikTokも載せてみました。もちろん、これは単なる雑なリンク貼り付け対応なので、これで「Web2.0は完璧です」とドヤろうとは思っていません。
もう少し高度なWeb2.0化の路線も考えてはいるのですが、考えれば考えるほど「Twitterで良いじゃん」「YouTubeで良いじゃん」という結論に帰結してしまいます。(例えば、アプリ内にVGS版の楽曲ランキングとか入れて、ニコニコ動画の広告みたいな感じの曲毎に運営に投げ銭できる機能とかは割とすぐに思いつきますが、その辺のインフラストラクチャは既にYouTubeで整いつつある...みたいな)
W2については自前で持つより既存のW2サービスを利用していくスタイルが、何やかや一番筋が良いというのが現在の私見です。
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