2023年5月30日火曜日

ダイエット開始

こちらの記事で、「私は身長173cm、体重65kg」と書いてましたが、先週の健康診断で測定した結果は身長173.9cm、体重70.4kgでした。

ちなみに昨年の測定結果は身長174.0cm、体重64.4kg。(174届いていたのか...見落としてました)

+6kgも太ってましたw

BMIは昨年が21.27で今年は23.28。

BMI 25.0以上から「肥満」になるので、まだ一応肥満ではないのですが、増え方が結構激しいので流石にダイエットをした方が良いかもしれないと思っているところです。

ダイエットといえばまずは運動というイメージですが、運動は主にウォーキング(散歩)とサイクリングで、過去1年間の総走行距離は3200kmぐらい。

去年までは2000kmぐらいだったのでだいたい前年比+1000kmぐらい増えてます。

2022.08の移住以前は運動は週末にまとめて(1回のサイクリングで50kmぐらい走って)実施してましたが、移住後は昼休みにだいたい12km(30分ぐらい)ぐらい、休日に20km(1時間弱)ぐらいの短いサイクリングをしています。

参考までにサイクリングでの消費カロリーは12kmでだいたい300kcal、20kmでだいたい500kcal、50kmでだいたい1200kcal(※走行速度、天候、風向き、温度、湿度、服装などに左右されるので一定ではないですが)

運動はまとめてドカッとするより、小刻みに刻んだ方が良いらしいので、前年比ではむしろ改善傾向があるように思われます。

現状の懸念点は雨天時にほぼ運動しないことですね。

3本ローラーは持ってないですが、エルゴメーター(フィットネスジムとかにあるサイクリングマシン)があるので、雨天時はそれを使って毎日最低250kcal程度の運動をしてみるようにします。

ただ、それがなくても同年代の平均的な運動量よりはかなり多い方だと思う(運動不足が太った原因ではないと思われる)ので食事制限も必要かもしれません。

移住以前の主食は基本的に白米→玄米、小麦→ライ麦にしていましたが、移住後は両親の食生活に合わせて白米と小麦をよく食べるようになったのがマズイのではないかなと。

なお、玄米とライ麦にしていたのは野菜を食べる習慣があまりなかったので、食物繊維不足を解消することが目的でした。100gあたりの食物繊維量は白米0.5g→玄米3g、小麦2.7g→ライ麦6gです。ついでにタンパク質含有量も若干程度ですが白米、玄米、小麦と比較すると多いので一時期ライ麦を主食にしてました。ライ麦はサワー種の酸味や臭いが慣れない人にはキツイかもしれませんが、慣れれば普通に美味しく食べられます。ただし、日本だとほぼ食用栽培はされていないため海外から輸入していたのでお値段は高めです。(冷凍庫にぶち込めば半年ぐらい余裕なので大量輸入して冷凍保存して食べる時はレンチン)

ちなみにスペックガチ勢にはライ麦よりも燕麦(エンバク・オーツ麦)がオススメです。食物繊維9g、タンパク質14gなのでライ麦よりも高性能で、主に家畜の餌なのですが、オートミールという食品もあります。

とりあえず、白米を食べる量を意識的に絞って2〜3ヶ月程度様子を見ることにします。

小麦はパン食の頻度が少ないので特に気にせずで。

体重は毎朝起床後(定刻)に測定してスプレに記録します。

消費カロリーはiPhoneのヘルスケアで日々の情報が記録されているので後日まとめて入力するつもり。(体重の増減と消費カロリー量の相関関係を見るために並べて記録しておく)

さて、人生初ダイエットはどんな感じになるかな。

ダイエットはやったことが無いので勘ですが、定量目標設定と逐次記録を行えばだいたい失敗することはないと思います。逐次記録を行うことで必要に応じて(一定期間で効果がないetc)目標や戦略を修正する感じですね。サービス運営と同じです。

2023年5月16日火曜日

新車購入(中古)

長らくKHSの折りたたみ自転車(F-20T)を使っていて、「自力修理できないレベルの故障をするまで乗り続けよう」という気概で乗り続けてましたが、ついに新しい自転車(中古)をメルカリで買ってみました。

なお、F-20Tについてはまだ普通に乗れるので処分せず、引き続き買い物や両親との共用車としてキープ予定です。

新しく購入した車種は GIOS AIRONE(アイローネ)というロードバイクです。

お値段は63,000円(送料別¥6,830)と、仮に最新のAIRONEだったら格安ですが、コンポはTiagraで変速仕様は「2x9s」となっています。(※フロント2速xリア9速の18速で変速できるということ)

2011年以降のTiagraはリア10速なので、9速ということは2010年以前のモデルのAIRONEということになると思われます。なので、少なくとも13年以上前の中々の年代物だと思われます。まぁ、クロモリなので古くてもサビにやられてない限りは問題無く、20年ぐらい前のモデルでも全然余裕で乗れるので、このAIRONEは写真を見る限りでは問題無さそうかなと判断しました。(クロモリはサビさえ気をつければ100年はイケる...という説もありますが、実際に100年前のロードバイクを見たことがないので定かではないです)

リア9速のTiagraを装備したAIRONEのモデルを調べてみました。まず、AIRONEの初出は2008年モデルで、2008〜2010年モデルのコンポーネントはSORAだったらしいところまでは分かりました。2012年モデルのAIRONEはモデルチェンジで「10x2sのTiagraを搭載」という情報もありました。コチラのサイトに2011年モデルのメインコンポはスペック表に「Tiagra」と書かれているのですが、説明文のところには「価格を抑えるためコンポにはSORAを採用」となっていて混乱してます...この説明文が誤植(スペック的に大差が無いから2010年以前のモデルからコピペ)で、正しくはスペック表通り「Tiagra」だとすると AIRONE の 9x2s Tiagraを採用しているのは2011年モデル かもしれません。AIRONEは廉価エントリーモデルのロードバイクという路線の商品なので、2010年以前は価格を抑えるためにSORAを搭載していたものの、2011年のTiagraのモデルチェンジで旧式が安く調達できたのでTiagra(9x2s)に変えてみたら、思っていたよりも売れたので2012年以降は最新のTiagra(10x2s)にモデルチェンジしたのではないかと想像できます。ちなみに、私としては一番古い2008〜2010年モデル(SORA)でも全然問題無いのですが。10速Tiagraのリアホイールは10速スプロケット専用のものが多いらしく、9速ならスペーサーを入れているから11速スプロケットまで互換性があるらしいという情報を見かけたので、105(リア11速)へのアップデートを想定するなら、敢えて10x2sより9x2sのTiagra or SORAの方が都合が良いかもという打算もあります。(年式ぐらいはちゃんとコメントして聞きましょう^^;)

ちなみに、アルミフレームの寿命はだいたい5〜10年ぐらいと言われている(※どれぐらい乗ったかによる)ので、中古で買う時はアルミフレームなら写真判断のみでの購入はNGで、少なくとも年式と総走行距離のチェックは必須です。カーボンについては(高すぎて)検討すらしたことが無いですが、アルミよりもデリケートらしいです。(なので、アルミ or カーボンの自転車なら中古は避けて新品で買った方が良いかも?)

なお、メルカリの商品説明に「カーボンフォーク」とありますが、これは前輪のホイールをくっつける部分のフレームのことで、バラ売りもされているので比較的簡単に交換できるようです。

また、自転車整備士による整備・点検済みであることと防犯登録付きという点が大きかったです。やはり、誰とも知れぬ人の素人整備だと不安があるし、購入店以外での防犯登録は断られることもままあり面倒くさいので。

※ちなみに、自転車整備士(自転車技士または自転車安全整備士)は受験要件として最低2年以上の実務経験が必要な民間資格らしい(参考

以前の記事で「次買うならミニベロロード」と言っていた気もしますが、細かいことは気にせず。メルカリでフレームサイズがピッタリ、クロモリ、リムブレーキ(ディスクブレーキは自力メンテが出来ないし輪行も大変になるのでNG)、発送対応あり、お値段も妥当・・・などの条件で絞ると中々良いものが出てこなかったので、「もう普通のロードバイクで良いかな」と妥協していたところにフレームサイズがジャストフィット(520mm)のクロモリロードが出ていたので飛びついてしまいました。

コンポも「105が良い」と言っていた気もしますが、この点は段階的に105化していこうと思っています。(商品写真によると既にレバーカバーが若干割れているので、アップデートするならまずはそこからかな...実用上は割れてても全然問題無い部分とのことですが)

フレームは頑丈だけど重いクロモリに拘っていたので、重量は全く気にせず購入しましたが、メーカーサイト情報によると9.8kg(ペダルなし)と超絶軽い。(古いモデルでも重さは概ね同じらしい)

なお、9.8kgはロードバイクとしては重い部類のようです(参考)。

ただ、今まで(F-20T)が重すぎたので、体感的には大分軽くなった印象です。(F-20Tは多分12kgぐらい ※こちらもメーカーサイトにはもうラインナップが無いので正確な重量は不明)

なお、体重が重い人だと車体重量がある程度あった方が安定するようです。私は身長173cmで体重が65kgぐらいなのであまり関係無いかもしれませんが。

参考までに芸能人で同じ身長・体重の人を探してみたところ、お笑い芸人のオリエンタルラジオの中田敦彦さんという方と丁度同じサイズでついでに年齢もほぼ同じでした。他にも身長173cmの芸能人は結構沢山居るようです。もしかすると身長が縮んでそろそろ172cmぐらいになっているかもしれないので、今後身長を聞かれたら172cmと答えておこう...

タイヤサイズは20インチから26.5インチ(700x25c)とデカくなるので、F-20Tと同じケイデンス&同じギア比で回すと1.325倍早く走れる筈。

ギア数はフロントが50/34T、リアが12-28Tとのことなので最大ギア比(50÷12)は4.167。一方、従来のF-20Tはクランクを56Tにアップデートしているので、最大ギア比(56÷11)は5.09だから、ギア比は若干落ちます。

ただし、ギア比がダウンした比率よりもタイヤがデカくなった比率の方が大きいので、トップスピードは若干速くなるのかな?少なくとも、巡航速度はタイヤの大きさの影響が大きいので、長距離走った時の平均速度は劇的に速くなるかもしれません。(トップ・ギア比よりも一定のケイデンスで回し続けることの方が重要なので、ギア調整を細かく管理した方が長距離走る時のタイムはよくなる筈)

かなりの前傾姿勢で乗る形になるので空気抵抗はかなり落ちそう。(静岡中部の西風は鬼のように強い)

フロントギアを34Tにできれば山道もかなり楽になりそうです。(静岡は山が多い)

とりあえず、ウキウキしながら商品の到着を待ちたいと思います。

【追記】無事納車

上図の写真はまだ調整前の仮組みなのでハンドルがズレてる & 後輪がずっぽしハマっていない & ブレーキがオープン状態などのツッコミどころ満載状態です。(ロードバイクを触るのは初見なので仕事終わりにYouTubeで整備系の動画を見て勉強してから調整済み)

今日は時間があまり無かったので組み立て後に主にブレーキとシフトチェンジに不具合が無いかといった軽めのチェックだけしました。早速明日の昼休みに軽く10kmぐらい試走しようと思ったのですが明日は雨か...(流石に雨天時は乗りません)

コンポとギア数を数えて確認しましたが、やはり2x9sのTiagraなので恐らく2011年モデルのAIRONEだと思われます。

AIRONE 2011年モデルの新車価格はコチラによると¥120,750とのことで、今回の購入価格(※送料を除く)は63,000だから約48%OFFですね。2011年はUSD/JPYの為替レート75円という歴史的円高水準で、昨年末は150円という歴史的円安水準だったことや、鉄鉱石(クロモリロードやギア等の主要原料と思われる)の先物価格も2011年はかなり高かったことなど、トータルの相場観を勘案すると63,000円はお買い得価格なのではないかなと。

2008〜2010年モデルのコンポアップグレードという可能性も無くは無いですが、SORAからアップグレードするなら2x9s Tiagraはやや微妙な感がある(わざわざアップグレードするなら普通105にすると思われる)ので、やはり2011年モデルの可能性が高いかなと。(車体番号から製造年が特定できるかな?と思ったのですができなそうな感じでした。GIOSに問い合わせれば分かるかもしれませんが、どうしても知りたい訳でもないのでまぁ良いかなと)

余談ですが、自転車の製造年はパッと見で特定できる情報がほぼ有りません。

AIRONEは比較的新しいモデル(2008年〜)なのでまだ調査範囲が狭いから調べやすいですが、BianchiのSpecialissima(1973年〜)とかだったら大変だったかもしれません。私がSpecialissimaを買うことは100%無いですが。(理由は「Bianchi Specialissima 値段」でググれば多分分かるかと)

耐用年数が長いクロモリなら良いですが、アルミやカーボンだと耐用年数が5〜10年程度と短く「どの程度使ったか」という情報の裏付けは難しい(冶金スキルが必要になるので自転車整備士でも多分無理だと思われる)ので、「中古で安くロードバイクが欲しい」ということであれば、アルミやカーボンは避けてクロモリにしたほうが良いと思われます。

【追記】無事試乗

普段昼休みに走っている河川敷のショートコース(12km)を走ってみました。

左: AIRONE, 右: F-20T

ロードバイクに乗るのは初めてで、「初めてだと乗るのは少し大変かも」と噂で聞いていたのでビビリまくりながら乗りましたが、思っていたよりは簡単でした。

普通の自転車より若干前傾姿勢が強めの状態でキープする必要があるのですが、元々F-20Tをサドルをかなり高めにして前傾姿勢で乗っていたからロードっぽい乗り方に既に慣れていたのかもしれません。

平均速度は18.6km/h→20.7km/h(11.3%up)、トップスピードは 34.3km/h→38.7km/h(12.8%up)とあまり劇的な変化はしてませんが、初回ということもありスピードをだいぶ抑えて走ってこの結果なので、やはり大分速いなと実感したところです。

普段25km/h前後で走るペースで回すと軽く30km/hを超えたので、限界まで回すと果たしてどれぐらいの速さで走れるのか気になります。

F-20Tより少ないスタミナ消費量で走れそうなので、ショートコースではなくロングコースの方がより顕著に差が出てきそうです。

ロングコースというほど長いコースではないですが、東京在住時にF-20Tでよく走った50kmぐらいのお気に入りのコース(下図)を走ると果たしてどんな感じになるのか気になるところ。

東京在住時のお気に入りコース
(自宅→荒川→南砂町→若洲海浜公園)

ちなみに上図コースだと南砂町のマクドナルドが補給地点になります。

南砂町のマクドナルドには機械式の駐輪場(1時間以内に出れば無料)があるので、キックスタンドが無いロードバイクでも駐輪可能です。

静岡でもロングコースを開拓したいところですが、ちゃんと駐輪場がある補給地点を探すのが中々大変です。東京23区内ならマクドナルドの位置を把握しておけば(だいたい機械式駐輪場があるので)ほぼ問題が無いから楽なのですが。

【追記】試乗2日目

昨日の試乗結果でサドルポジションが少し低かったので調整して試乗したところ、平均速度が+1km速くなりました。

平均速度は上がったけど昨日よりも疲れなかったので、サドルポジションは重要。

人の気配が無かったエリアで試しに下ハンドルを握って少し本気で回してみたら軽々40km/hオーバーしました。まだトップ・ギアに入れてないし立ち漕ぎ(ダンシング)もしてないのですが、これで40km/h超えるのか...

F-20Tだと40km/hオーバーは中々出せないスピードです。(一応、F-20Tで過去最速64km/hぐらい出したことがありますが)

流石に40km/hオーバーで巡航する(ex: 15分以上40km/hを割らずに走り続ける)のは、もやしっ子の私には体力的に若干キツそうですが、30km/hぐらいでの巡航なら楽そうな感触なのでスクーターの人と一緒にツーリングならできそうかも。(FS-20Tだと30km/h以上での巡航は追い風じゃないと無理なのでスクーターとのツーリングはキツイ)

【追記】

40km道路を40kmジャストぐらいで走っていたら車に抜かれました。

車の人は自転車を見たら抜かないと気が済まないのかもしれないですが、少なくとも60km/hぐらいで抜かれたのでちょっと危ないですね。

法定速度はちゃんと守りましょう。

ちなみに、速度標識のある道路の場合、自転車も法定速度を守る必要があります。

速度標識のない道路の場合、自動車は60km/h、電動自転車は30km/hの制限がありますが、人力自転車は法定速度が無いので時速100km/hで走っても一応合法(※2023.06時点)らしいのですが、60km/hをなるべく超えないようにしています...F-20Tで一度超えましまいましたが。(速度標識の無い道路だったので一応合法なはず)

2023年5月12日金曜日

所得倍増計画とは?

岸田政権の所得倍増計画なるものが少し気になるので調べてみました。

ざっくりと投資家数と投資金額を倍増させることで所得を倍増させるという感じのもののようです。

5年後のKPI(現状→目標)は次のような形のようです。

  • Nisa口座数 1,700万口座 → 3,400万口座
  • Nisa買付額 28兆円 → 56兆円
  • 投資家人数 2,000万人 → 4,000万人
  • 投資総額 244兆円 → 569兆円

かなり無理感がある気がしますが飽くまでも目標は大きくという感じでしょうか。その方が有権者へのアピールになるしどうせ5年後には有権者は忘くぁwせdrftgyふじこlp

現時点の日本人の金融資産総額は2000兆円ぐらいあり、その内

  • 投資総額は244兆円(12%)ぐらい
  • 現金預金が1000兆円超
とのことです。

少し脱線しますが、現状の投資家人口2,000万人で244兆円を投資運用しているということは、投資家1人あたりの平均投資額は1,220万円という感じでしょうか。もちろん中央値はもっと低いかもしれません。投資というとどちらかといえば富裕層ばかりがやっている印象なので「結構少ないな」という印象を受けましたが、それだけ一般層の間でも投資が普及しているということかもしれません。(なお、私は富裕層ではありません)

これを投資環境の整備により新たに325兆円を投資に回すことで、投資額を569兆円程度にすることを目標としているようです。

投資リターンを年率で平均5%程度と仮定すると、年間の投資所得が現状の12.2兆円から28.45兆円程度(倍以上)に増えると考えられます。つまり、所得(全体)を倍増させるというよりは投資所得を倍増する政策ではないかと思われます。参考までに令和2年の全国民の給与所得は219兆円ほどのようです。

政策の方向性としては良いと思います。(新しいというよりは堅実でトラディショナルな資本主義ですね)

投資人口が倍増という点については若干眉唾ものですが。

また、325兆円の追加投資先は「人・スタートアップ・GX・DX といった重要分野」とのことで、つまり「アクティブなテーマ投資」を想定しているようですが、アクティブ投資で稼ぐのは結構難度が高いので果たしてどうなるかなと。投資バジェット569兆円の内325兆円をテーマ投資ぶっこむポートフォリオは、素人目に見て若干バランスが悪い気がします。

【自分の金融資産の保有状況を精査してみる】

所得倍増計画の政府案が出た昨年11月に「自分の立ち位置を把握するために金融資産の保有状況をちゃんと把握した方が良いかも」と思いたち、昨年12月から月次で金融資産の保有状況を管理&把握するようにしてみました。

2023年4月末時点の私の金融資産の保有割合は次の通りです。

Nisa(積み立て)とiDeCoは上限MAXの金額で毎月積み立ててます。

あとは保険(生保&介護保険)にも入っていて、それは掛け捨てではないらしいのですが、細かいことはよく分からない(把握するのが面倒くさい)のでノーカウントにしてます。他にも勤務先の会社の株式を第三者割当増資に応じて幾らか取得していますが、それについてもノーカウントで。

個人年金もとりあえず金利無し(拠出額の累計)で計上しています。利回りにすると0.4%程度とかなり低いので、これなら自分で運用した方が良さそうです。同じく元本保証がある銀行預金は金利がゴミなので論外ですが、現在の日本国債(10年債)が0.38%(YCCで上限0.5%)で日本国債と概ね肉薄しています。個人年金はまだ20年ぐらい振り込み期間が残っていて受け取りにも10年の期間を要するという中々のクソ仕様なので、適当なタイミングで全部解約して国債に切り替える予定です。(国債は財務省のウェブサイトで購入できる個人向け国債になり、それだとまだまだ金利が低いのでまだ暫くは静観しますが、これが仮に個人年金の利回りを超えたら即刻動かすつもりで国債の動向を見守っています)

保険と個人年金は所得控除がありますが、控除額の上限が低く利回りも悪いので、あまり余裕が無い場合は拠出額を全額所得控除できるiDeCoのみ積み立てることをオススメします。(iDeCo & つみたてNisaをMAXで積み立ててもなお余裕資金があるのであれば入っても良いかもしれませんが、それでも自己運用した方がトータルでは良い結果が出ていた筈です...ただし、結果どうなるかは分からないからリスク分散ということで無くは無い程度のものかなと)

確定拠出年金(今はiDeCo)は制度が始まった約20年前から続けてますが、その割にパーセンテージが低めになっています。これは、旧来の確定拠出年金は可搬性が悪い(就職先の企業によって対応していたりしていなかったりする)ので、同じ会社にずっと居続ける気が無かった私は意図的に少ない拠出で運用してました。また、転職のタイミングで国庫に移っていた期間もあるため、結果的に保有比率が低めになっています。(iDeCoができてようやく上限までぶっ込めるようになった)

私見ですが「まだNisaもiDeCoもやっていない」という方にはiDeCoがオススメです。一定の年齢になるまで現金化できない点がデメリットではありますが、長期運用という前提ではむしろそれがメリットになります。

投資の基本は「長期・積み立て・分散」ですが、いつでも利益確定ができるNisaでそれを履行し続けるのは初心者には難しいです。何故難しいのかというと、人間には楽観よりも悲観の方がバイアスが強めな性質があるためです。株価がじわ上がりしている状態で含み益が出てると「下がったらどうしよう」と悲観し、ガクッと大きく下げると「このまま奈落の底へ落ちたらどうしよう」と悲観するものです。この悲観バイアスは時として銀行を破綻させることもあったり、トイレットペーパーの買い占め騒動を起こします。私の経験上、どんな優良株でも上がる時はじわじわ上がり、下がる時はガクッと下がるものなので「上がっても下がっても気にせず売らない」という戦法が一番勝率が良いです。含み損が膨らんで塩漬けにするのは心理的にも比較的簡単ですが、逆に含み益が出てしまうとついつい利益確定したくなるのが人の性です。そして、下手な利益確定と大きく下がった時の狼狽売り(下手な損切り)によりトータルで負けるのが、初心者というか8割ぐらいの人が陥る負けパターンです。(もちろん経験済み)

iDeCoなら半強制的に「長期・積み立て・分散」が履行できるので、投資初心者でも失敗する可能性が低いと考えられます。ついでに、税制面でのメリットもNisaより大きいです。(iDeCoは掛け金を全額所得控除できますがNisaには掛け金の所得控除はありません)

所得倍増計画に伴いNisaが大幅拡充されるので、世間ではそちらばかりが注目されている印象がありますが、現役世代や若年層で投資未経験者の方はNisaよりもまずはiDeCoを少額で始めてみるのが良いと思います。

【投資の内訳】

投資の内訳を株、投資信託、MRF(証券会社の特定口座への預け入れ金の残高=買付余力)で細分化した保有割合は次のような感じでした。

  • MRF 8.3%
  • 個別株 46.2%
  • 投資信託 45.5%(※この中に積立Nisaも含まれる)

ちなみに、個別株は現物の国内企業のみでプライム市場に上場しているものに限定しています。

なお、現時点のプライム市場は一部、上場基準を満たしていない銘柄もあるので注意が必要です。例えば、Yahoo!JapanやLINEの親会社のZホールディングスはプライム市場の上場基準の一部(流動性)を満たしていません。こういったプライム市場の上場基準を満たしていない企業でも、現状は経過処置として上場基準を満たすための計画を提示して条件付きでプライム市場に上場している状態です。計画通りに上場基準を満たせなかった場合、上場廃止になるかスタンダードかグロースなどに格下げになるものと思われます。

個別株の投資判断は過去10年程度の決算短信を読み、B/S, P/L, C/Fの推移状況や中期経営計画のレビューなどをして、長期スパンでの事業の成長見込み、経営の実現力(過去の中期経営計画の履行が妥当に行われたか)、企業統制の妥当性などの観点から投資不適格な企業でないか慎重に判断しています。

プライム市場に絞っているのは、グロースやスタンダードの銘柄ではレビューしてもほぼ100%「投資不適格」の判断になったりデータ不足でそもそも判断できなかったりするためです。少し強い言い方をすると「見るだけ時間の無駄」ということです。(旧来の東証一部よりも基準が高いので良い感じですが、経過処置は正直ノイズにしかならないのでさっさと終わってほしいところ)

個別株の取引はリターンが大きい分リスクも大きいので、これぐらい慎重に取引した方が良いというのが私見です。(ここまでガッツリとはチェックせず、短期〜中期で雑な判断で少額取引することもありますが)

投資信託は外国インデックス(全世界、米国、新興国に分散)、債権、コモディティ、アクティブ商品(※これは日本も含む)などに分散して、月1でその時々の世界の経済情勢から「お買い得かな?」と(雑に)判断した商品の比率を高めにして積み立てする半アクティブなパッシブ運用をしています。

投資信託の投資判断は個別株と比べるとかなり雑です。

円安だから日本のアクティブ商品を多めに買っておこうとか、米国債がそろそろターミナルレートっぽいから米国債権比率を少し上げてみよう...みたいな感じで、基本的には積み立てのみで組み換えは判断を失敗しそうだからあまりしません。

所得倍増計画の「人・スタートアップ・GX・DX といった重要分野への投資」に相当する投資は、投資信託の内のアクティブ商品の一部(テーマ投資)ですが、私の場合は金融資産全体に占める割合の10%にも満たないポートフォリオになっています。

このテーマ投資の比率を上げればキッシーが爆上げしてくれる...という訳ではなさそうなので注意しましょう。結局の所「上がるも八卦上がらぬも八卦」なので、あまり気にせず粛々と分散投資しつつ、頭の片隅で少し気にしておくようにする予定です。

【国民平均と比較してみる】

ざっくりとした自分の立ち位置が分かったので、次にこれを国民平均と比較してみます。

日銀が公開しているデータによると、国民の金融資産の保有割合の平均(2022年9月末)は次のような形のようです。

金融資産保有割合(国民平均)

ざっくり、現金、投資、保険の割合で私のものと比較してみると次のような形でした。

  • 現金: 私=23.8%, 平均=54.8%
  • 投資: 私=53.1%, 平均=15.4%
  • 保険: 私=23.1%, 平均=26.9%

私の場合、平均的な日本国民よりは投資比率が高め(3倍強)、現金が少なめ(半分以下)、保険はだいたい平均並という感じのようです。

国民平均の現金比率が若干高すぎる点は確かに宜しくないですね。

もちろん、現金預金も一定量は必要ですが、現状の比率(54.8%)は明らかに過剰で、資本主義社会ではお金は市場で流れてこそ価値があるので、過剰に停滞させても経済が停滞するだけで何も良いことは無いように思われます。だからといって、無闇に消費支出を上げる(無駄遣いをする)のではなく、投資をするのが資本主義社会における最適解だと私は考えています。

もちろん、最低限の金融リテラシーは必要ですが。

とりあえず、iDeCoや積み立てNisaなら国が選んだ信頼性のある金融商品にしか投資できないようになっているので、金融リテラシーがあまり無いということであればiDeCoと積み立てNisaだけやっておけばそこそこ低リスクです。もちろん、iDeCoであれ積み立てNisaであれ「リスク商品」である以上元本保証はありませんが、投資詐欺に引っかかったり、FXや仮想通貨などのパチンコや競馬と同レベルのギャンブル(投機)と投資をウッカリ勘違いして大火傷をするようなタイプのリスクは回避できると思われます。

テレビなどを見ているとFXや仮想通貨を「投資」と報道していることに違和感しかありません。義務教育よりも先ず、報道機関に対してちゃんと金融リテラシー教育をした方が良いかもしれません。私はギャンブルも好きなのでFXで遊ぶこともちょくちょくありますが、FXを投資と思ったことは一度もありません。(ソシャゲのガチャみたいなものという感覚ですが、多少なりとも世界情勢を気にするようになるから「若干健全なギャンブル」というイメージ)

所得倍増計画とは、タンス(銀行)の中に眠る「死んだ金」を市場に流すことで市場の活性化を促すことが本質だと思われるので、「人・スタートアップ・GX・DX といった重要分野への投資」というのは「何となくカッコイイから言ってみた」程度のものではないかなと。

投資は自己責任で。

2023年5月8日月曜日

OSSと商用利用について

昨今OSSを利用しない商用ソフトウェアはほぼ存在しないと思います。

商用ソフトウェアで利用可能なOSSライセンスについての(一般論としての)私の認識は概ね下記と同じです。

商用利用できるオープンソースライセンスはけっきょくどれで何をすればいいのか?(Qiita)

上記記事では「GPLは使わない方が良い」とのことですが、個人的には GPL も含めて良いと思っている節があります。商用ソフトウェアでも積極的にソースコード公開した方が良いのではないかと。その方が結果的にソフトウェアの再利用性が高くなり世の中が便利になりそうな気がするので。

商売する上では「競合に簡単にマネされる」といった側面もあるので、全てのケースでそうすべきとまでは言いませんが、可能な範囲でライセンスはGPLにした方が良いと考えています。

という訳で、東方VGS(iOS, Android)のバージョン4(2022.01再開時バージョン)のライセンスはGPLv3にしてます。

https://github.com/suzukiplan/tohovgs4-ios/blob/master/LICENSE.txt

https://github.com/suzukiplan/tohovgs4-android/blob/master/LICENSE.txt

東方VGSの技術的な特異点はVGSのチップチューン・サウンドの仕組み(部品)ですが、経済性(商業的な意味での価値)は「部品」にはほぼ無いと思っているので、部品にはより再利用性が高い(≒緩い)ライセンスである 2-Clause BSD を採用しました。

https://github.com/suzukiplan/vgs-bgm-decoder/blob/master/LICENSE.txt

https://github.com/suzukiplan/vgs-mml-compiler/blob/master/LICENSE.txt

経済性があるのは「部品」ではなく「コンテンツ」です。(※ソフトウェアの場合)

理由は簡単で「大半の人は部品ではなくコンテンツに感動するため」です。もちろん、部品に感動する特殊な性癖の方も居るかもしれませんが、それはある種の性的マイノリティだと思います。

昨今は、映画、音楽、マンガなどのコンテンツそのものは幾らでも無料で手に入るし、何なら将来的にはAIが自動生成してくれるかもしれないので、コンテンツに経済性を発生させることにすら一工夫が必要です。

しかし、部品そのものに経済性は無くてもゼロから開発するには相応のコストが掛かるので「部品はどんどんオープン化してより良い部品が生まれる形にした方が実利がある」というのが私の基本的な考え方です。

VGS以外だとZ80エミュレータなんかも作ってますが、これも単なる「部品」ですね。

なので、それ単体での経済的価値は無い筈です。

しかし、Z80エミュレータについては、開発当時(2019年)すでに多くのフリーウェアが存在したのですが、ライセンス周りが結構曖昧なものが多かったので、差別化のためMITライセンス(2-Clause BSD より若干緩いライセンス)にしています。

https://github.com/suzukiplan/z80/blob/master/LICENSE.txt

エミュレータ関連のソースコードは、微妙なライセンスで提供されているものが多く、その代表例が fMSX でしょうか。

fMSXライセンス(抜粋)

The fMSX source code is written in portable C and will work on any sufficiently fast computing platform, be it a personal computer, a videogame console, a PDA, a cell phone, a set-top box, a DVD or MP3 player, or even a digital camera. Some examples of fMSX being ported to various platforms can be found below on this page. If your company intends to use MSX emulation in its products, you can license the fMSX source code from me to use it for commercial purposes. I am also available for consulting work in the software emulation, embedded programming, and other fields. See my resume and contact me if interested.

fMSXのソースコードはポータブルCで書かれており、パーソナルコンピュータ、ビデオゲーム機、PDA、携帯電話、セットトップボックス、DVDやMP3プレーヤー、デジタルカメラなど、十分に高速なコンピュータプラットフォームで動作する。このページでは、さまざまなプラットフォームに移植されたfMSXの例をいくつかご紹介します。もしあなたの会社がMSXエミュレーションを製品に使用するつもりなら、私からfMSXのソースコードをライセンスして、商業目的で使用することが可能です。また、ソフトウェアエミュレーション、組込みプログラミング、その他の分野でのコンサルティングも可能です。私の履歴書をご覧いただき、ご興味があればご連絡ください。 

「ライセンスを受けることで商用利用できる」とありますが、事実上それはかなり困難です。日本語で「ライセンスしてくれ」とメールを送ったところで無視される可能性すらありそうですし、そもそも、より緩いライセンスのMSXエミュレータなら他にもあるので、わざわざレガシーなfMSXを(お金を支払ってまで)使う理由がありません。

また、fMSXの場合、商用利用についての条件は定義されていますが、非営利目的やプライベートユースについての許諾が一切されていないので、例えば大学の研究目的での使用などでも利用できない可能性がある不自由なライセンスだと思われます。

しかし、fMSXはエミュレータ黎明期からOSSとして提供されていたため、色々なエミュレータのコードベースとして汚染されているのが実態で、例えばBlueMSXなどのコードベースになっていた時期もあるようです。

そこで、明確に自由なライセンスのZ80エミュレータを生み出すことには価値があると考えて作ってみました。

この他にもエミュレータ界隈は古くからOSSが浸透していましたが、「利用は原則自由だが商用利用はNG」という不自由なライセンスが多い印象があります。

例えば、FM音源エミュレータで有名なfmgenのライセンスも、商用利用に関してはfMSXと概ね同じ「不自由なライセンス」になっているようです。

https://github.com/kuma4649/MDSound/tree/master/MDSound/MDSound/fmgen

何故、そんなに商売を毛嫌いする必要があるのか?

太古の昔のインターネットには「嫌儲」という謎の文化があり、それに毒されているのかもしれません。

冷静に考えれば、経済的に発展している国はほぼすべて資本主義のスキームを採用していて、資本主義社会では認知拡大のためのツールとして「商売」がとても有用なので、これを積極的に活用しない手はありません。

もちろん、fMSXのようにライセンスビジネスで小銭を稼ぐ路線=部品そのものに経済性を求める方向もナシではないと思いますが。(ただ、どう考えても大して儲からないと思いますが)

合理的ではないものを作りたい

ここ最近、実機版の東方VGSの開発が忙しくて、東方VGSの曲追加が滞っています。 東方VGS(実機版)のデザインを作りながら検討中。基本レトロUIベースですがシークバーはモダンに倣おうかな…とか pic.twitter.com/YOYprlDsYD — SUZUKI PLAN (...