ここ最近、実機版の東方VGSの開発が忙しくて、東方VGSの曲追加が滞っています。
東方VGS(実機版)のデザインを作りながら検討中。基本レトロUIベースですがシークバーはモダンに倣おうかな…とか pic.twitter.com/YOYprlDsYD
— SUZUKI PLAN (@suzukiplan) August 15, 2023
実機版の東方VGSは、RaspberryPi Pico(700円ぐらいで買える省電力SoC)、ILI9341(輸送費込みで1,500円ぐらいで買える3.2インチTFT液晶)、UDA1334A(輸送費込みで1,000円ぐらいで買えるDAC)という、主にIoTの分野で使われる激安パーツを組み合わせて開発中の同人ハードウェアです。
なお、完成品を購入できる一般的なゲーム機等とは異なり、基本的に各自で部品を集めて組み立てるプラモデルのような形での提供になります。
OSS(Open Source Software)ならぬOSH(Open Source Hardware)ですね。
なお、ファームウェアはOSSとして開発中です。
https://github.com/suzukiplan/tohovgs-pico
RaspberryPi Pico の性能は、CPU が ARM の Cortex M0 133MHz x 2 cores で、SRAM サイズは 256KB です。
1997年発表の MMX Pentium が 333MHz だったので、CPU のクロックレートについてはその半分以下の性能です。
一見するとかなりキツそうに見えますが、実はクロックレート以上にキツイのが 256KB というメモリサイズの方です。
MMX Pentiumぐらいの頃のスタンダードはだいたい 64MB も使えたのですが、256KB(0.25MB)ということは 1/256 しかメモリが使えません。
Windows や Linux といった重たい OS が載っておらず(※FreeRTOS というカーネルオーバヘッドがほぼ無視できる程度の軽いリアルタイム OS が載っている)、スペックの全てを専有できるのですが、それでも 1/256 というメモリサイズは大きな枷になります。
それぐらいのスペック感ならギリギリ東方VGSが再現できるのではないかと踏んでいます。
SD90等の高性能な音源で作られた東方Projectの楽曲を、チープなVGS音源で再現を試みた東方VGS(スマホ版)を、更に極限までチープなマシンスペックでの再現を試みる。
ある意味既定路線なのかもしれません。
まぁ、何も意味はありませんが。
意味(合理)を求めると世の中がつまらなくなるような気がするので、なるべく非合理的な行動を心がけたいものです。
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