2022年4月1日金曜日

テクテクライフ売上急騰の謎を推測してみる

私は位置ゲーが好きで、これまでポケGO、テク4、DQW、テクテクライフあたりを遊んできましたが最近は専ら Adidas Running ばかりやっています。

昨年の5月〜7月頃はアホみたいに走っていたなぁ〜(主にサイクリングで)

「ゲームじゃないじゃん」

と思われるかもしれませんが、自転車なら1km走る毎に1ポイント、ウォーキングやランニングなら1km走る毎に2ポイントの得点を獲得できます。

4,000ポイントに到達すると LEVEL 3、12,000ポイントに到達すると LEVEL 4 に上がります。ほぼ RPG ですね。

なお、上図の写真は私の実写ではなく、適当にネットで拾ったどこの馬のホネとも知れぬ馬の写真です。

1年間遊べたから「そろそろ課金しても良いかな?」という気分ではありますが、サブスクリプションなので無課金で遊んでます。固定費が増える事は好ましくないので、プライベートだとサブスクはどんなに安くても(稀に使うことはありますが)継続的に支払いたいという気分になるのは中々難しいです。

Adidas Running の前は主にテクテクライフを遊んでました。

しかし、概ね生活圏(東京23区)は自粛期間中に(主に自転車で)周り尽くしてしまい離脱してしまったので、遊ばなくなって久しいです。

そんなテクテクライフですが、別件の調査で game-i の情報を調べていた時についでに調べてみたところ、何やら売上が急騰していて驚きました。

iOSのセルランでだいたい800位前後。

800位だと月商換算でだいたい1,500万円/月前後(年商だと1.8億ぐらい)なので侮れません。AndroidではiOSのだいたい1/2程度の売上があると思われるので、トータル2,300万円/月前後ぐらいでしょうか。しかも、パルス的なものではなく安定的にキープできているようです。

確認したところ、2021.11から急騰したようです。

何が起こったんだろう?

テクテクライフの主な収入源は月額780円のサブスクリプションだと以前プロデューサーの田村さんがインタビュー記事で語っていました。月額780円で1,500万円を売り上げるにはだいたい2万人の課金ユーザーが必要なので、それぐらいの規模のユーザーが課金する何らかの事象があったものと考えられます。

テクテクライフの公式ツイッターアカウントのフォロー数は現時点だと2.9万人で、(フォロー数の集め方によるので一概には言えませんが)純粋なポテンシャルユーザー規模がそれぐらいのサービスなら、「2万人の課金ユーザー」という数字自体は現実感があると思いますが、課金ユーザーが一気に約10倍に増える事象とは一体何なのか?とても興味深いです。

ニュース記事などを調べてみたところ、2021.10〜2022.03までの期間に「テクテク釧網めぐり」というイベントをやっていたようです。

時期感的にはその期間と重なりますね。

ただ、(企画自体は面白そうですが)それ単体で売上に直結するか?というと少し疑問です。

売上を増やすには効果的なプロモーションをする必要があって、プロモーションをするには資本が必要ですが、セルラン1000位ぐらいのアプリだと全国ネットのテレビCMを打つには体力不足です。しかし、リージョンを北海道に絞ることで、地方局のテレビCMなどでも効果的なプロモーションができるようになります。地方局のテレビCMなら少ない資本でも割と何とかなります。(例えば静岡ならどんどんという小さなお弁当屋さんが、地方テレビCMの影響で私の同世代では認知度が限りなく100%に近い水準だったりします)

テレビCMに限らず、地方を絞ることでプロモーションコストはかなり抑えられると思われます。例えば、Google広告でも北海道に絞って広告を打ったりすることもできます。

小さな会社が運営するアプリの場合、プロモが最大の死活問題になるので、コストを抑えた効果的なプロモーションができることは強力な武器になります。この辺が企画屋の視点で「この企画が面白そうだ」と思うポイントです。(ランチェスター戦略の局所戦というヤツですね)

ただ、如何にコストを抑えたプロモが出来たとしても、継続課金の壁を突破できるプロダクト改修が無ければ、ここまで大きく売上が増加することは無いと思われます。

その観点で時期感を踏まえて公式アカウントの情報発信をチェックしてみたところ、2021.09.30のタイミングで追加された「重ね塗り」という機能が興味深いです。

この機能が入ることで、一度塗ってしまったところを再度塗るインセンティブが発生するので、少なくとも私の離脱原因は解消されます。

この2点がキーポイントかなと。

この通りだったとすると、効果的な勝ち筋が見えてきたことになるので、今度はまた別の地方に絞って作戦を展開していくことで、更に成長を加速できるかもしれません。

例えば「静岡どんどん巡り」とかw

一定の資本が必要かもしれませんが、地方色の強いインフレンサーを使ったプロモーションも効果的かもしれません。(ハイサイ探偵団を起用して「ハイサイ!沖縄離島巡り」とか?)

(追記)

2021.09.02以降、AppStoreセルランの仕様変更で200位までのランキング情報しか拾えなくなったらしく、現在は一定の予測に基づいて1000位までの順位を出しているらしいとのタレコミ情報を頂きました。

なので、セルラン200位(月商1.5億円ぐらい)以内に入らないと、確度面では如何とも言い難いかもしれません。

1.5億ってことはサブスク会員20万人か...「イケるイケる、頑張れw」とか無責任なことは言えない数字ですが、頑張って欲しいですねぇ。

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