東方VGSで「東方星蓮船」より4面のテーマ「幽霊客船の時空を越えた旅」を配信しました。(Pull Request)
原曲はコチラ(Apple Music)
【元ネタ確認】
幽霊客船はゲームの舞台「聖輦船(せいれんせん)」のことを指しますが、その元ネタは隠岐の島(島根県)に伝わる民話「船幽霊ムラサ」とのことです。(参考)
隠岐の島はまだ行ったことがないので聖地巡礼行きたいなぁ...
聖輦船は時空を越えて魔界へ向かっているようですが、「時空を越える船」といえばフィラデルフィア実験(フィラデルフィア計画)ですね。
フィラデルフィア実験とは、ニコラ・テスラ(電気自動車で有名なテスラの社名の元ネタとなった天才科学者)が考案した軍艦を透明化する実験のことで、巨大駆逐艦エルドリッジ号が透明化に成功したのかと思いきや、一瞬で470kmもワープしたとのことです。(参考)
(((( ;゚Д゚)))
少し古いですが、これを題材にした「フィラデルフィア・エクスペリメント」という映画があります。
実用化されれば、東京から大阪まで秒で行けちゃいますね。
仮に秒速470kmなら、東京から地球の裏側のサンパウロまで1分も掛からずに駆逐艦サイズの大型貨物の輸送が可能になります。
人間用の乗り物としての実用性はよく分かりませんが、物流の世界には革命が起こることは間違いありません...なお、フィラデルフィア実験の公式な記録はないので捏造が疑われています。(参考)
原作者様コメント
4面BGMです。
旅って良いですよね。乗り物に乗っている時が一番ワクワクする。
例えそれが、よく沈没することで有名な幽霊船長の船だとしても。
この曲は出来るだけ期待と不安が入り交じった、ワクワク感を出してみました。
すごく分かりみ...
私は電車に乗るのが好きなので、以前、北海道旅行へ行った時に宗谷本線で稚内から旭川まで行く工程(4時間ぐらい)を組み込んだりしてみました。
以下、楽曲の解説です。
【全体構成】
- 4-8構成
- i→A→B→A'→C→A''→B'→C'
- 主調: ヘ短調(F-Moll)
- テンポ: 145(一部137, 142)
- 4/4拍子
【i】(2〜5小節 / F-Moll / tempo 145)
短いイントロ的なフレーズです。(この前に1/4小節のタムが入ってます)
ここで、全体の主題となる1小節単位のモチーフを4小節で展開しながら演奏します。
この解釈が多分普通なんですが、ここまで星蓮船の曲は全般的にゴリゴリに転調しまくっているので感覚が狂いつつありますw(※この曲はあまり転調しないタイプです)
【A】(6〜9小節 / F-Moll / tempo 145)
最初2小節は低音のみで、次の2小節で高音(ユニオン)が加わる形です。
半音階の経過音が含まれていますね。
【B】(10〜25小節 / F-Moll / tempo 145)
ピアノとベースで楽しげに奏でます。
Ph.1(10〜13小節)
所々、半音階進行や経過音などでEとDが♮になってますが、転調とかはしていないようです。
12小節目からお囃子のような音も入って楽しげ。
Ph.2(14〜17小節)
ベースのパターンはPh.1と同じです。
Ph.3(18〜21小節)
ピアノとベースはPh.1と同じですがお囃子のパターンが異なります。
Ph.4(22〜25小節目)
ベースはPh.1と同じで、これでパートフィニッシュです。
【A'】(26〜33小節 / F-Moll / tempo 145)
Aを展開して演奏します。
32〜33小節目から次パート(C)に繋がるピアノの旋律が加わります。
【C】(34〜49小節 / F-Moll / tempo 137〜145)
ピアノでカデンツァのような即興的な旋律をテンポを137に落として演奏します。
Ph.1(34〜37小節, t=137)
美しいです。
そして音が高いのでスコアが少し見切れてます ><
Ph.2(38〜41小節, t=137)
ベースはPh.1と同じです。
Ph.3(42〜45小節, t=142)
ここで、少しテンポを上げて142で演奏します。
ベースはPh.1と同じです。
Ph.4(46〜49小節, t=142~145)
46〜47小節はテンポ142, 48〜49はテンポ145(a tempo)です。
48小節目からのストレッタのようなところのリード楽器(2段目)ですが、Ph.1の4〜5小節がフェードインする形で入ります。
48小節目のピアノですが、上図の楽譜は少し間違っているのですが、楽譜だと分かり難いですね...ピアノロールだとこんな感じです。
余談ですが、基本的に普段はピアノロールしか使って無くて、楽曲解説するようになって初めてLogicのスコア表示機能が役に立ったのですが、スコア機能があるとミスノートが拾い易くて良い感じです。
一番良いのはPC-98版レコンポーザのステップ入力だと思いますが。
【A''】(50〜53小節 / D-Moll / tempo 143〜145)
ここで同主調転調(-3)してニ短調(D-Moll)になります。(ここから魔界突入?)
最初の2小節はテンポ143、後半2小節はテンポ145(a tempo) です。
調性以外にもユニオンの加わり方がAと若干異なります。
【B'】(54〜69小節 / D-Moll / tempo 145)
メイン楽器がピアノからリードに変わった状態 & ニ短調でBを演奏します。
リードパートは若干ピアノからメロディーの細かい変化があり、また、最後のカデンツは次のパートへ2小節ほど食い込みます。
上図はこのパート全体のリード譜面で、緑のマーカ部分がパート境界です。
【C'】Coda(70〜85小節 / D-Moll / tempo 145)
再びカデンツァです。
前半が少し最初と異なりますが、すごく小さな音でフェードインしてくるので正確にコピーできている自信がありません...
途中、結構絶妙なタイミング(上図の警告マーク箇所)で「スポッ!」というWindows XPのポップアップ音が入りますが、これはレコーディング時のミスのようです。(IRCかな?)
MTRなどの録音用の機材を使わずSD-90から普通にデスクトップ録音していたんですね^^;
ちなみに、VGS版をYouTubeへ投稿する時の動画は、普通にiPhoneの画面収録で録画したものをバッチ処理で特定範囲をクロップしたりタイトルを追加して作っているのですが、ほぼノーチェックで投稿しているので、ウッカリ通知音が混入したまま投稿する事故が起こるかもしれません。
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