東方VGSで「東方星蓮船」より寅丸星のテーマ「虎柄の毘沙門天」を配信しました。(Pull Request)
原曲はコチラ(Apple Music)
【元ネタ確認】
毘沙門天(वैश्रवण)は、紀元前1000年〜紀元前500年頃に作られたインド神話のヴェーダ(वेद)に出てくる財物の神様から由来して、日本では七福神の一柱として知られており、神社やお寺でも祀られていたりします。毘沙門天は虎を使役していた為、境内には狛犬ではなく虎の像があるらしいです。(参考)
なるほど、だから虎なのか。
寅丸は忙しい毘沙門天の代理とのことですが、毘沙門天から完全に信頼されている訳ではなく、部下のナズーリンにより監視されています。会社で例えると、中間管理職の配下に取締役から送り込まれた特命社員がいて、評価が経営陣にダイレクトに伝わるようなイメージでしょうか。(割とよくある話ですね)
毘沙門天は右手で持つ宝棒で邪気を祓い、左手で持つ宝塔で豊かさを授けるとされていますが、寅丸は現在宝塔を紛失中で、それをナズーリンだけに打ち明けて探させていたようです。あぁ...w
ちなみに、京都の三室戸寺にある毘沙門天像も宝棒しか持っていないスタイルなので、同じく紛失中なのでしょうか?今度京都旅行する機会があったら見に行こう。
毘沙門天は財物の神様なので、財テクネタを少し書いてみます。上述のように旅行先で元ネタを見に行く目的(聖地巡礼)を組み入れておき、実際に旅行した時に取材記録、日程表、領収証等を残しておけば、視察旅行として認められる範囲の旅費(一部)を経費として計上できるらしいです。私はやったことないですが^^;(参考)
聖地巡礼を趣味にしているオタクは多いと思いますが、同人活動をしていて確定申告が必要な程度稼げているオタクにとっては有用なテクニックかもしれません。
【構成】
- 構成: 3-6
- A→A'→B→A''→C→A'''(→A'へループ)
- メインテーマはAでB/Cは間奏のような形です。
- B/Cは構成的にも良く似ているので当初CをB'にしようと思ったのですが、結構内容が違っていたのでBから独立したCと判断しました。
- 拍子: 4/4
- テンポ: 141〜153(テンポは概ね4小節毎に変わります ※その限りではないです)
- 主調: 嬰ト短調
【A】(1〜16)
このパートはイントロで最初に1回だけ演奏します。
1〜4 (tempo 141)
1小節目と3小節目のA(2の音)が♮になってますね。何だろう?あまりよく見ないスケールです。多分転調はしてません。
5〜8 (tempo 141)
8小節目の1〜2拍目に6の音(F#)と3の音(C#)が半音上がってます...そういうスケールがあるのかな?スケールは色々とありすぎて、既にあるものかZUNさんオリジナルかの判別が付きにくいですね。転調ではない...筈(自信なし)
9〜12 (tempo 142)
楽譜は1~4小節と同じですが、テンポが少し(+1)上がっています。
13〜16 (tempo 142, 146)
テンポ:
- 13〜15 = 142
- 16 = 146
【A'】(17〜32)
このパートのベースは全般的に少しアレンジしてます。(楽譜上は普通の音符になってしまってますがゴーストノート多めです)
17〜20(tempo 153, 148)
テンポ:
- 17 = 153
- 18〜20 = 148
21〜24(tempo 150)
25〜28(tempo 148)
29〜32(tempo 150)
メロディーの終止音(G#)は次のパートで鳴らします。
【B】(33〜56)
8小節毎、3フェーズに分かれています。
Phase 1: 33〜40(tempo 148, 150)
- 前パートのメロディーのカデンツを演奏しながら、ピアノのみで伴奏のようなメロディーを演奏します。
- ベース音は聴き取れなかったためルートだけ押さえて作曲しているので、かなり原曲と違うかもしれません。
- テンポは前半4小節が148、後半4小節が150です。
Phase 2: 41〜48(tempo 148, 150)
- ベースとピアノは Phase 1 と同じで、トランペットのメロディーが加わります。
- テンポは前半4小節が148、後半4小節が150です。
Phase 3: 49〜56(tempo 148, 150)
- 1小節毎に半音上下(+0, +1, +1, -1, -1, +1, +1, -1)の転調をしています
- 49,53: 嬰ト短調
- 50,54: イ短調
- 51,55: 変ロ短調
- 52,56: イ短調
- テンポは前半4小節が148、後半4小節が150です。
【A''】(57〜88)
メインテーマを2回繰り返します。
57〜60(tempo 150)
調性は主調(嬰ト短調)のままです。
出だし4小節のメロディー高音部分だけ、他のAパートと異なるので注意しましょう。(B/Cの間奏パートからAに移る時だけこの形になっているようです)
61〜64(tempo 148)
65〜68(tempo 150)
69〜72(tempo 148)
73〜76(tempo 150)※2ループ目
先述のように通常のAパートのメロディーの形に戻っています。
77〜80(tempo 148)
※65〜68と同じなので省略
81〜84(tempo 150)
※69〜72と同じなので省略
85〜88(tempo 148)
【C】(89〜112)
Bと同様、3フェーズに分けられた間奏パートです。
Twitterでも書きましたがこの部分のベース音の再現にだいぶ苦戦しましたw
Phase 1: 89〜96(tempo 150, 148)
- 89〜 tempo 150
- 93〜 tempo 148
Phase 2: 97〜104(tempo 150, 148)
- 97〜 tempo 150
- 101〜 tempo 148
Phase 3: 105〜112(tempo 150, 148)
※楽器が少し違うことを除いて B パートの Phase 3 と同じなので省略します
【A'''】(113〜128)
アルペジオが鳴っていたり、テンポが違ったり、出だし4小節のメロディーが少し違いますが、その他はだいたいAと同じです。
113〜116(tempo 150)
117〜120(tempo 148)
121〜124(tempo 150)
125〜128(tempo 148)
(以下、A'にループ)
音が結構クリアに聴こえるし、繰り返しも多い曲なので楽勝だと思っていたのですが、割と大変でした。だからこの曲を耳コピしている人が少ないのかな。シンプルに128小節と長いのも苦労した一因かも。今まで東方の曲だけで何千小節と耳コピしてきた訳ですが、単曲で100小節越えると解析の集中力が割と途切れやすいです。
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