現在、東京(千代田区)の会社に東京(足立区)のマンションからリモートワークをしていますが、そろそろマンションという高級サブスク(月額約8.5万円)にメスを入れることを考え始めました。
「リモートワークが普及してもUターンする事例が意外と少ない」みたいな記事をチラホラ見ますが、最低1年ぐらいは状況を様子見しようと思っている人が多いのではないかと思います。(私もそのクチです)
やはり、引っ越しは大変なので。
(実際、去年大変でした...)
社会情勢的に今の働き方で固まったと認識できた人々から徐々に、民族大移動していくのではないかと予測してます。
私が現在住んでいる足立区は、家賃が安い割に(場所によっては)都心にも通いやすい良い所です。自宅最寄り駅(綾瀬)は千代田線の始発本数が多く、勤務先(大手町)まで乗換なしで20分程度で行けるので、リモートワークで無ければ恐らくベストチョイスだった筈です。
綾瀬の1ルーム家賃相場は7.05万円ほど。
都心への通いやすさを加味すればかなりリーズナブルだと思います。(私が引っ越してきた去年は6万円台だった気がするので最近少し上がったのかな?)
しかし、「都心への通いやすさ」を考慮しなくても良いなら、もっと良い選択肢がある筈。
という訳で、以下4パターンの移住候補を考えてみました。
- 実家(静岡)
- 千葉(総務快速線の駅近)
- 別荘定住
- 熱海あたりのリゾートマンション
(候補1: 実家)
- メリット: 家賃フリー
- デメリット: 東京に通い難い(片道2〜3時間)
都心に行く頻度は減ったとはいえ、取引先によっては「会議は対面で」って所もまだありますし、社用で出社しなければならないことが(ハンコ以外にも)しばしばあります。
ハンコについてはさっさと日本から無くしたいのですが、ハンコ問題は取引先もセットで対応しないと意味がないので難度が高いです。「アナログハンコの契約書は法的に無効に出来る」とか、ある程度強制力のある形で公的に推進していかないと解決しないと思うので、法律を作る人たちに頑張っていただきたいです。いや、既にハンコ撲滅に向けて頑張って頂けているものと信じておりますが何卒...ハンコの陰影や筆跡なんてフォトショとかで簡単に偽造できるので、法的に無効化するための根拠は既にあるんじゃないの?と無責任なことを言ってみる。
実際、リモートワークになってから約半年間で13回の出勤と1回の出張をしました。
月平均にすると2.3回、週平均だと0.5回ぐらい。
今ぐらいの頻度なら静岡からでも余裕ですが、これが月平均10回以上とかだったりするとキツイ。(流石に10回は超えなそうな雰囲気ですが)
(候補2: 千葉)
今後、出勤頻度が上がってしまうパターンの候補も一応考えてみました。コンセプトは今より少し通うのが大変になるけど家賃や生活費がお得そうなエリア(長い)です。
そのコンセプトだと千葉あたりが良さそう。
千葉と言ってもメチャクチャ広いですが、具体的には総務快速線エリアが東京へ通いやすくて良さそうです。
千葉駅〜東京駅までは距離がそこそこ(だいたい38kmぐらい)ありますが、総務快速線は市川〜千葉の区間でトランザムするので、総務快速線沿いの物件なら東京にも通いやすくて家賃も安いです。
現在の総務快速線沿線の家賃相場(ワンルーム・1k)を調べてみたところ、以下のような感じでした。
- 錦糸町 9.54万円
- 新小岩 7.24万円
- ---- ここまでが東京(ここから千葉)----
- 市川 6.77万円
- 船橋 6.60万円
- 稲毛 6.28万円
- 千葉 6.40万円
- 東千葉 5.14万円
- 都賀 4.28万円
- 四街道 5.11万円
- 物井 4.13万円
- 佐倉 4.82万円
錦糸町より先(〜東京まで)は平均10万円以上なので省略してます。
また、東京から先の神奈川方面(横須賀線)は、相当西側まで行かないと安くならないです。
例外的に保土ヶ谷がそこそこ安め(5.49万円)ですが、あの辺は坂が多いので体力が無いとキツイかもしれません。駅伝で有名な権太坂が保土ヶ谷と東戸塚のちょうど中間地点ぐらいにあり、昔権太坂近辺の寮に住んでましたが、毎日坂を登っていたような記憶。寮長さんがバリバリの退役軍人だったらしく、カジュアルな軍隊気分のノリが味わえる良い寮でした。(ちなみに各部屋に風呂 and キッチンは無いですが、大浴場と食堂がありました)
マッスルタウン(保土ヶ谷)を除けば、逗子を超える辺りまで行かないと安くなりません。逗子ですら平均7万円します。日立製作所の大きなIT関連の工場(?)が戸塚にあり、その関係であの辺は所得レンジが高いのではなかろうか...と勝手に想像してます。
ついでに、神奈川方面なら横須賀線よりも東海道線の方が良いです。(当時、神奈川に住んでいた時の感覚では、横須賀線=鈍行、東海道線=快速みたいなイメージ)
東海道線沿線なら大船(6.53万円)あたりが千葉とだいたい同じぐらいの家賃相場です。ただし、通勤ラッシュ時間帯の東海道線の混み方は尋常ではない水準でヤバかった記憶がありますが、今でもあのままなのだろうか...
千葉〜東京の距離(約38km)に近い東海道線沿線の駅は戸塚(東京まで約40km)ですが、日立城下町戸塚の家賃相場はそこそこ高い(7.01万円)ので、神奈川 vs 千葉なら千葉(6.40万円)の方が微妙にお得です。
(候補3: 別荘定住)
- メリット: 豊かな自然etc
- デメリット: 厳しい自然etc
- デメリット: 場所によっては実家からより東京へ通い難い
誰もが一度は憧れる(当社比)別荘定住も考えてみましたが、現実的には無理かなと。
そもそも別荘を持ってないので想像ですが、やはり別荘は定住するものではなく、行楽に行ったり、気分転換しつつ仕事をしたい時に行く(ワーケーション?)ぐらいの利用頻度が良い感じだと思います。
(候補4: 熱海のリゾートマンション)
- メリット: 東京まで通いやすい(新幹線で乗換なしで大手町へ行ける)
- メリット: 充実した共有設備(温泉・サウナ・プール・フィットネスなど)
- デメリット: 買えば安いが借りると高い(けど、買うと負動産一直線)
都心までの通いやすさを考えると、熱海あたりが良さそう。
熱海には数十年前に流行したリゾートマンションがかなり安く売り出されています。
ただし、リゾートマンションは共有設備がゴージャス過ぎる関係で固定費(管理費・修繕積立金)が高く、そろそろ築半世紀程度の物件もある関係で大規模修繕リスクもありそうなので、買うのは得策ではないと思います。
買うのがダメなら借りれば良いのでは?と思って調べてみたら、そこそこお手頃な価格の物件がありました。ただし、東京で暮らすのとあまり変わらない程度の支出になりそうです。物価もそんなに変わらないので、もしかすると東京で暮らす方が支出を抑えられるかも。
物価については、東京でも足立区・葛飾区あたりなら下手な田舎よりも安いです。実際私の食費は自炊に切り替えてからは珈琲、おやつ、酒などの嗜好品(※タバコ代を除く)込みで、1ヶ月あたり2万円台程度に抑えられました。(田舎だと地元産品でも謎ブランディングをしていて高かったり、競合が居ない or 少ない所だと東京のスーパーよりも高かったりします)
充実した共有設備の中で生活できる事に価値を感じるなら、一考の余地があるかもしれませんが、私の性格上、マンションの共有設備は行くのが億劫になってほぼ行かなくなりそうなので、支出に見合う頻度の使用ができなさそうだなと...
「遊びのつもりでとりあえず2〜3年だけ住んでみる」と割り切り、2〜3年後に決心が鈍らないように定期借家物件(契約期間 = だいたい2〜3年経過後に原則契約の更新が出来ない特定期間限定滞在向けの物件)にしてみると良いかもしれません。定期借家物件だと更新できないデメリットの変わりに(グレード比で)賃料が安めだったりします。
(結論)
結論は保留(あと半年は様子見したいところ)ですが、やはり実家かなぁ...
9月11日〜15日に夏休みを取得して帰省、16日〜18日に実家でリモートワーク、19日〜22日の4連休の中頃に東京帰宅というプランを試してみている所ですが、今後半年間、機会を見て何度かこういう実地試験をしてみようと思っています。実家は一軒家なので、テレカンで声を張ることができることに加え、ネット環境も東京の自宅より若干強いので、むしろ東京よりも働きやすいのではないかと予測中。
仮にこういう感じで地方移転する人がどっさり増えれば、2040年には行き詰まると言われる地方財政も持ち直せるのではないだろうか?地方行政サイドにしてみれば、リターン(経費)が必要なふるさと納税よりもお得な形で税収ゲットできる事になるので。