長らくKHSの折りたたみ自転車(F-20T)を使っていて、「自力修理できないレベルの故障をするまで乗り続けよう」という気概で乗り続けてましたが、ついに新しい自転車(中古)をメルカリで買ってみました。
なお、F-20Tについてはまだ普通に乗れるので処分せず、引き続き買い物や両親との共用車としてキープ予定です。
新しく購入した車種は GIOS AIRONE(アイローネ)というロードバイクです。
お値段は63,000円(送料別¥6,830)と、仮に最新のAIRONEだったら格安ですが、コンポはTiagraで変速仕様は「2x9s」となっています。(※フロント2速xリア9速の18速で変速できるということ)
2011年以降のTiagraはリア10速なので、9速ということは2010年以前のモデルのAIRONEということになると思われます。なので、少なくとも13年以上前の中々の年代物だと思われます。まぁ、クロモリなので古くてもサビにやられてない限りは問題無く、20年ぐらい前のモデルでも全然余裕で乗れるので、このAIRONEは写真を見る限りでは問題無さそうかなと判断しました。(クロモリはサビさえ気をつければ100年はイケる...という説もありますが、実際に100年前のロードバイクを見たことがないので定かではないです)
リア9速のTiagraを装備したAIRONEのモデルを調べてみました。まず、AIRONEの初出は2008年モデルで、2008〜2010年モデルのコンポーネントはSORAだったらしいところまでは分かりました。2012年モデルのAIRONEはモデルチェンジで「10x2sのTiagraを搭載」という情報もありました。コチラのサイトに2011年モデルのメインコンポはスペック表に「Tiagra」と書かれているのですが、説明文のところには「価格を抑えるためコンポにはSORAを採用」となっていて混乱してます...この説明文が誤植(スペック的に大差が無いから2010年以前のモデルからコピペ)で、正しくはスペック表通り「Tiagra」だとすると AIRONE の 9x2s Tiagraを採用しているのは2011年モデル かもしれません。AIRONEは廉価エントリーモデルのロードバイクという路線の商品なので、2010年以前は価格を抑えるためにSORAを搭載していたものの、2011年のTiagraのモデルチェンジで旧式が安く調達できたのでTiagra(9x2s)に変えてみたら、思っていたよりも売れたので2012年以降は最新のTiagra(10x2s)にモデルチェンジしたのではないかと想像できます。ちなみに、私としては一番古い2008〜2010年モデル(SORA)でも全然問題無いのですが。10速Tiagraのリアホイールは10速スプロケット専用のものが多いらしく、9速ならスペーサーを入れているから11速スプロケットまで互換性があるらしいという情報を見かけたので、105(リア11速)へのアップデートを想定するなら、敢えて10x2sより9x2sのTiagra or SORAの方が都合が良いかもという打算もあります。(年式ぐらいはちゃんとコメントして聞きましょう^^;)
ちなみに、アルミフレームの寿命はだいたい5〜10年ぐらいと言われている(※どれぐらい乗ったかによる)ので、中古で買う時はアルミフレームなら写真判断のみでの購入はNGで、少なくとも年式と総走行距離のチェックは必須です。カーボンについては(高すぎて)検討すらしたことが無いですが、アルミよりもデリケートらしいです。(なので、アルミ or カーボンの自転車なら中古は避けて新品で買った方が良いかも?)
なお、メルカリの商品説明に「カーボンフォーク」とありますが、これは前輪のホイールをくっつける部分のフレームのことで、バラ売りもされているので比較的簡単に交換できるようです。
また、自転車整備士による整備・点検済みであることと防犯登録付きという点が大きかったです。やはり、誰とも知れぬ人の素人整備だと不安があるし、購入店以外での防犯登録は断られることもままあり面倒くさいので。
※ちなみに、自転車整備士(自転車技士または自転車安全整備士)は受験要件として最低2年以上の実務経験が必要な民間資格らしい(参考)
以前の記事で「次買うならミニベロロード」と言っていた気もしますが、細かいことは気にせず。メルカリでフレームサイズがピッタリ、クロモリ、リムブレーキ(ディスクブレーキは自力メンテが出来ないし輪行も大変になるのでNG)、発送対応あり、お値段も妥当・・・などの条件で絞ると中々良いものが出てこなかったので、「もう普通のロードバイクで良いかな」と妥協していたところにフレームサイズがジャストフィット(520mm)のクロモリロードが出ていたので飛びついてしまいました。
コンポも「105が良い」と言っていた気もしますが、この点は段階的に105化していこうと思っています。(商品写真によると既にレバーカバーが若干割れているので、アップデートするならまずはそこからかな...実用上は割れてても全然問題無い部分とのことですが)
フレームは頑丈だけど重いクロモリに拘っていたので、重量は全く気にせず購入しましたが、メーカーサイト情報によると9.8kg(ペダルなし)と超絶軽い。(古いモデルでも重さは概ね同じらしい)
なお、9.8kgはロードバイクとしては重い部類のようです(参考)。
ただ、今まで(F-20T)が重すぎたので、体感的には大分軽くなった印象です。(F-20Tは多分12kgぐらい ※こちらもメーカーサイトにはもうラインナップが無いので正確な重量は不明)
なお、体重が重い人だと車体重量がある程度あった方が安定するようです。私は身長173cmで体重が65kgぐらいなのであまり関係無いかもしれませんが。
参考までに芸能人で同じ身長・体重の人を探してみたところ、お笑い芸人のオリエンタルラジオの中田敦彦さんという方と丁度同じサイズでついでに年齢もほぼ同じでした。他にも身長173cmの芸能人は結構沢山居るようです。もしかすると身長が縮んでそろそろ172cmぐらいになっているかもしれないので、今後身長を聞かれたら172cmと答えておこう...
タイヤサイズは20インチから26.5インチ(700x25c)とデカくなるので、F-20Tと同じケイデンス&同じギア比で回すと1.325倍早く走れる筈。
ギア数はフロントが50/34T、リアが12-28Tとのことなので最大ギア比(50÷12)は4.167。一方、従来のF-20Tはクランクを56Tにアップデートしているので、最大ギア比(56÷11)は5.09だから、ギア比は若干落ちます。
ただし、ギア比がダウンした比率よりもタイヤがデカくなった比率の方が大きいので、トップスピードは若干速くなるのかな?少なくとも、巡航速度はタイヤの大きさの影響が大きいので、長距離走った時の平均速度は劇的に速くなるかもしれません。(トップ・ギア比よりも一定のケイデンスで回し続けることの方が重要なので、ギア調整を細かく管理した方が長距離走る時のタイムはよくなる筈)
かなりの前傾姿勢で乗る形になるので空気抵抗はかなり落ちそう。(静岡中部の西風は鬼のように強い)
フロントギアを34Tにできれば山道もかなり楽になりそうです。(静岡は山が多い)
とりあえず、ウキウキしながら商品の到着を待ちたいと思います。
【追記】無事納車
上図の写真はまだ調整前の仮組みなのでハンドルがズレてる & 後輪がずっぽしハマっていない & ブレーキがオープン状態などのツッコミどころ満載状態です。(ロードバイクを触るのは初見なので仕事終わりにYouTubeで整備系の動画を見て勉強してから調整済み)
今日は時間があまり無かったので組み立て後に主にブレーキとシフトチェンジに不具合が無いかといった軽めのチェックだけしました。早速明日の昼休みに軽く10kmぐらい試走しようと思ったのですが明日は雨か...(流石に雨天時は乗りません)
コンポとギア数を数えて確認しましたが、やはり2x9sのTiagraなので恐らく2011年モデルのAIRONEだと思われます。
AIRONE 2011年モデルの新車価格はコチラによると¥120,750とのことで、今回の購入価格(※送料を除く)は63,000だから約48%OFFですね。2011年はUSD/JPYの為替レート75円という歴史的円高水準で、昨年末は150円という歴史的円安水準だったことや、鉄鉱石(クロモリロードやギア等の主要原料と思われる)の先物価格も2011年はかなり高かったことなど、トータルの相場観を勘案すると63,000円はお買い得価格なのではないかなと。
2008〜2010年モデルのコンポアップグレードという可能性も無くは無いですが、SORAからアップグレードするなら2x9s Tiagraはやや微妙な感がある(わざわざアップグレードするなら普通105にすると思われる)ので、やはり2011年モデルの可能性が高いかなと。(車体番号から製造年が特定できるかな?と思ったのですができなそうな感じでした。GIOSに問い合わせれば分かるかもしれませんが、どうしても知りたい訳でもないのでまぁ良いかなと)
余談ですが、自転車の製造年はパッと見で特定できる情報がほぼ有りません。
AIRONEは比較的新しいモデル(2008年〜)なのでまだ調査範囲が狭いから調べやすいですが、BianchiのSpecialissima(1973年〜)とかだったら大変だったかもしれません。私がSpecialissimaを買うことは100%無いですが。(理由は「Bianchi Specialissima 値段」でググれば多分分かるかと)
耐用年数が長いクロモリなら良いですが、アルミやカーボンだと耐用年数が5〜10年程度と短く「どの程度使ったか」という情報の裏付けは難しい(冶金スキルが必要になるので自転車整備士でも多分無理だと思われる)ので、「中古で安くロードバイクが欲しい」ということであれば、アルミやカーボンは避けてクロモリにしたほうが良いと思われます。
【追記】無事試乗
普段昼休みに走っている河川敷のショートコース(12km)を走ってみました。
|
左: AIRONE, 右: F-20T |
ロードバイクに乗るのは初めてで、「初めてだと乗るのは少し大変かも」と噂で聞いていたのでビビリまくりながら乗りましたが、思っていたよりは簡単でした。
普通の自転車より若干前傾姿勢が強めの状態でキープする必要があるのですが、元々F-20Tをサドルをかなり高めにして前傾姿勢で乗っていたからロードっぽい乗り方に既に慣れていたのかもしれません。
平均速度は18.6km/h→20.7km/h(11.3%up)、トップスピードは 34.3km/h→38.7km/h(12.8%up)とあまり劇的な変化はしてませんが、初回ということもありスピードをだいぶ抑えて走ってこの結果なので、やはり大分速いなと実感したところです。
普段25km/h前後で走るペースで回すと軽く30km/hを超えたので、限界まで回すと果たしてどれぐらいの速さで走れるのか気になります。
F-20Tより少ないスタミナ消費量で走れそうなので、ショートコースではなくロングコースの方がより顕著に差が出てきそうです。
ロングコースというほど長いコースではないですが、東京在住時にF-20Tでよく走った50kmぐらいのお気に入りのコース(下図)を走ると果たしてどんな感じになるのか気になるところ。
|
東京在住時のお気に入りコース (自宅→荒川→南砂町→若洲海浜公園) |
ちなみに上図コースだと南砂町のマクドナルドが補給地点になります。
南砂町のマクドナルドには機械式の駐輪場(1時間以内に出れば無料)があるので、キックスタンドが無いロードバイクでも駐輪可能です。
静岡でもロングコースを開拓したいところですが、ちゃんと駐輪場がある補給地点を探すのが中々大変です。東京23区内ならマクドナルドの位置を把握しておけば(だいたい機械式駐輪場があるので)ほぼ問題が無いから楽なのですが。
【追記】試乗2日目
昨日の試乗結果でサドルポジションが少し低かったので調整して試乗したところ、平均速度が+1km速くなりました。
平均速度は上がったけど昨日よりも疲れなかったので、サドルポジションは重要。
人の気配が無かったエリアで試しに下ハンドルを握って少し本気で回してみたら軽々40km/hオーバーしました。まだトップ・ギアに入れてないし立ち漕ぎ(ダンシング)もしてないのですが、これで40km/h超えるのか...
F-20Tだと40km/hオーバーは中々出せないスピードです。(一応、F-20Tで過去最速64km/hぐらい出したことがありますが)
流石に40km/hオーバーで巡航する(ex: 15分以上40km/hを割らずに走り続ける)のは、もやしっ子の私には体力的に若干キツそうですが、30km/hぐらいでの巡航なら楽そうな感触なのでスクーターの人と一緒にツーリングならできそうかも。(FS-20Tだと30km/h以上での巡航は追い風じゃないと無理なのでスクーターとのツーリングはキツイ)
【追記】
40km道路を40kmジャストぐらいで走っていたら車に抜かれました。
車の人は自転車を見たら抜かないと気が済まないのかもしれないですが、少なくとも60km/hぐらいで抜かれたのでちょっと危ないですね。
法定速度はちゃんと守りましょう。
ちなみに、速度標識のある道路の場合、自転車も法定速度を守る必要があります。
速度標識のない道路の場合、自動車は60km/h、電動自転車は30km/hの制限がありますが、人力自転車は法定速度が無いので時速100km/hで走っても一応合法(※2023.06時点)らしいのですが、60km/hをなるべく超えないようにしています...F-20Tで一度超えましまいましたが。(速度標識の無い道路だったので一応合法なはず)