(1)多くの人が望むものは既にある
まず、大前提として考えなければならない事は、パッと思いつくような「売れそうなサービス」というのは既に誰かしらがやっているということです。凡人の我々がパッと思いつくようなものであれば、99%既に誰かしらが形にしている筈です。先駆者を叩き潰して市場を奪う方向性であれば、そのまま突き進むのもアリですが、ガッポリ儲かるようなものであれば既に大きな資本力を持っている敵が居る筈で、そこを切り崩そうと思えば消耗戦か勝ち分の少ないニッチ領域を攻めるしかありません。個人事業やベンチャー企業のレベルであれば、完全に負け戦さになります。
パッと思いつくような「売れそうなサービス」というのは、「多くのニーズは何処にあるのか」をベースに考えれば割とポンポンと思いつきます。だから私は、そういう類のモノは、少なくとも個人事業やベンチャーのレベルでは作るべきではないと考えています。やっても無駄死にするだけなので。だから、「ウケる事」を達成するためには、ウケ(他人のニーズ)を狙ってはならないと思っています。
例えば、「軍手の匂いを嗅ぐサービス」とか。ユーザーから受け取った軍手の匂いを嗅いで、その軍手の匂いを評価するサービス(利用料金1回1,000円)とかどうでしょうか。これなら絶対にウケないですよね。方向性としてはそんな感じです。
(3)自分の好きな事をやる
ウケを狙わないでウケるサービスを作るとは言っても、先述の「軍手の匂いを嗅ぐサービス」などのような誰にもウケないサービスなんか作っても誰も使わないでしょう。ウケを狙わずにウケるサービスを作る最大の骨は、世界中の誰からも求められていなくても自分だけはユーザーとして確実に使い続けたいものを作るということです。
要するに「自分が使いたいものを作れ」と。
自分が使いたいものであれば、「作る事」の障壁も割と高いモチベーションで乗り越えられます。もしも、モチベーションが湧かないのであれば、それは本当に自分が欲しいものか考え直した方が良いです。また、もしも一般ウケしなくても、自分が使い続けるので無駄になりません。
(4)運営視点とユーザー視点
ただし、運営(作り手)視点とユーザー(使い手)視点は分けて考えた方が良いという側面も無きにしも非ずです。しかし、この点が重要になってくるのは、ウケた後の話です。なので、その点はウケる前から考えるべきことではありません。まずは自分(ヘビーユーザー)の欲求を確実に満たすことだけに集中すべきです。(今回の記事での言及は避けますが、運営視点とユーザー視点の切り離しが必要になる具体的な契機は、一般層へ浸透した後というのが私見)
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