この記事は、今朝方、私がGoogle+のタイムライン上に投稿したものです。結構読み応えのある内容かもしれないので、転載しておきます。タイトルは適当に付けましたw(※基本、原文をそのまま載せてますが、リンクや装飾など、若干の細かい修正を入れてます)
原文は↓コチラ
https://plus.google.com/106957295959023568250/posts/B7GWxmJpqLk
任天堂の、海外(主に米国・欧州)でのWiiU年末商戦惨敗に伴い、通期営業利益予想が-350億円に下方修正された(当初目標は1000億円)ことで、結構騒がれてます。そこら辺のことは、各社報道や任天堂の公式情報を見るのが手っ取り早いので、割愛します。
http://www.nintendo.co.jp/ir/library/earnings/140117/index.html
IR情報(上記URL)にも書かれていますが、そのことに伴う今後の方針について、今月末に予定している2013Q3決算の翌日(30日)に発表するとのこと。その為か、当初NY市場は結構発狂してましたが、東京市場は様子見といった感じですかね。恐らく、大きく動くのはその後かな?(株には疎いので、よく分かりませんが)
以前、岩田社長が「(WiiUは)タブレットの普及後に出したからタイミングが悪かった」といったことを仰っていた記事を見た事がありますが、今回(昨年)の年末商戦では、PS4とXBOX1との真っ向勝負となり、またしても「タイミングが悪かった」といった感じかな。
タイミングは重要です。
うん...
しかし、問題はタイミングばかりではありません。(こういう結果が出てしまった後で、こういうことを発言するのは卑怯かもしれませんが)WiiUを初めて見た時、何というか既視感(?)みたいなものが強くてガッカリしました。私は、タブレット云々はあまり関係なく、「単純にコントローラが変わっただけじゃないか?」と感じました。正直なところ、WiiFitのコントローラの方がインパクトがあったぐらいです。要するに、敢えて新ハードを出さずとも、初代Wiiの拡張コントローラで何とかなるシロモノ...というのが、私にとってのWiiUの「パッと見の印象」でした。
もちろん、詳しく見れば色々と違うんでしょうけど。ただ、ライトユーザをターゲットにした戦略の場合、「パッと見の印象」というのはかなり重要です。Wiiは、「テレビ画面を見ながらコントローラを振ってテニスをする」という、「パッと見の印象」が凄かったから、「何がスゴイのかが分かり難い高性能ゲーム機(※ライトユーザではない私にもよく分かりません^^;)」より、多くのライトユーザの心を掴めたのであろうと思います。
DS、Wii、3DSと来て、「次の一手が何が来るか」ということが噂になっていた時、私は、「ついに、スーパーバーチャルボーイがついに来る!」と予想していました・・・その予想自体、当たるとは思っていませんでしたが、少なくとも、私の予想の遥か斜め上を期待していただけに、箱を開けてみたら「Wiiっぽい感じの新しいハード」が出てきたから、ガッカリした訳です。
スーパーバーチャルボーイはさておき、任天堂の「次の一手」について、私の希望的観測を(かなりの割合で)交えつつ、勝手に予想してみたいと思います。
スマホ市場に参戦?
そういう報道をよく目にします。
スマホゲーム市場とは、要するに、パズドラのガンホーのように、既存のAppleやGoogleのエコシステムに乗っかって、「基本無料」で稼ぐビジネスを指します。これは、「無い」というより、「するべきでない」と思っています。
というのも、このモデルは「ゲームコンテンツとしての底が浅い」と思うので。パズドラはシンプルで面白いかもしれません。比較的飽きっぽい私でも、1週間ぐらい遊ぶことができました(課金はしてないけど)。ソーシャルゲームの類は1本あたり1時間以上プレイしたことがなかった私にとって、これは結構スゴイことです。
しかし、それが一年以上ずっと日本のアプリ市場で売り上げトップの座に居座り続けるのは、異常だと思います。そのため、これはそのビジネスモデルが生み出せる「ゲームコンテンツの底の浅さ」に起因する結果ではないかと思います。
要するに、任天堂がガンホーみたいなことをやってくることは、無いと思います。一時的な資金繰りの為に手を染める可能性なら無いとは言い切れませんが、任天堂ならまだ内部留保がたんまりある(だから、最終赤字に転落しても配当を配っている)から、ブランド価値を削り落としてまで、お小遣い稼ぎをする可能性は低いんじゃないかと予測しています。
任天堂には、「売り切り」のビジネスモデルでやって欲しい。
独自エコシステムの再構築
ただ、既存のAppleやGoogleのエコシステムに完全に乗っかってしまうと、それは不可能です。一番の問題点は、コンテンツサプライヤに価格制定権を与えていることだと思います。だから、ダンピングが横行し、結果的に「基本無料」のビジネスモデルありきになってしまった訳です。Appleはハード(iPhone)が売れれば良く、Googleは広告主が出稿してくれれば良い訳なので、もしかすると、これは「予定調和」なのかもしれません。
余談ですが、私(SUZUKI PLAN)は、成立しない方のビジネスモデル(売り切りのビジネスモデル)でやっています。当然、それで事業が成り立つとは思っていませんし、そろそろ育て初めて2年ぐらい経ちますが、実際、まだまだ事業になる程は育っていません。一応、収益は段々と上向いているので、その内、化けるかもしれませんが。まぁ、化けなくても、私は趣味でやっていることなので、ビジネスとか気にせず「going my way」で良いです。しかし、企業がビジネスをやるには、少なくとも、AppleやGoogleのエコシステム上ではリスクが余りにも大き過ぎる・・・だから、誰もやらない。(だから、私がやっているw)
恐らく任天堂は、自らのエコシステムを構築して、その上で、スマホに乗っかってくるんじゃないかな...と、思っています(つまり、スマホは利用するけど、AppleやGoogleのエコシステムには完全には乗っからない)。もうちょっと突っ込んだ言い方をすると、私がやっているSUZUKI PLAN - Video Game Systemみたいな形で、「スマホにも乗っかる」という感じでしょうか。「枯れた技術の水平思考」ではありませんが、それなら比較的安い投資で出来ると思います。
確か、任天堂は、WiiUとほぼ同時に、独自SNSシステムみたいなものも作っていたと思う(3DSとかで利用できたりするらしい)ので、それをベースに開発すれば、結構短期間で作れるんじゃないかな?私は、任天堂の中の人ではないからよく分かりませんが。
その上で、売り切りモデルで成立する(=基本無料に対抗できる)ビジネスモデルを発表してくる事に期待しておきます。
基本無料への対抗策
色々と方法は有ると思います。
というより、有り過ぎるぐらい有ります。なので、ほぼ与太話になりますが、例えば、下記のような方法が考えられます。
(1)変動相場制の導入
以前、VGSの実機仕様の与太話の記事で少し触れましたが、サードベンダーには「価格設定権」を与えないようにして、価格を評価(や任天堂によるコントロール)に応じて、無料~5000円ぐらいの値幅で日々変動させる変動相場制(為替相場や株式相場みたいな感じ)の導入とか。そうすれば、手っ取り早く価値のあるコンテンツが欲しければ有料でも買うし、(青田買いみたいな感じになりますが)無料でコンテンツを楽しむこともできます。
(2)独自SNSの活用
ただ、上記(1)だと「クソゲーならタダだけど、良ゲーは有料」という、若干残念な形になってしまいます。それでは、基本無料に勝つのは難しいでしょう。そこで、独自SNSを活用して、「有料ゲームもお金を出さずに買える仕組み」にすれば、面白くなると思います。
AppStoreやGooglePlayには、レビューというものがあります。それの発展形で、トラックバックみたいな感じの記事(レビュー記事)を、コンテンツのページからユーザが投稿できるようにします。そして、そのレビュー記事を参照してそのコンテンツを購入した人が居た場合、売上げの何%かを、マーケット内で使えるポイントみたいな感じで与え、それを使ってコンテンツを購入できる感じにします。(アフィリエイトみたい感じですね)
そうすれば、「現時点は無料で配布されているけど面白そうなゲーム」を見つけた場合、それの魅力を伝える記事を書いて投稿すれば、有料化後にその記事を見て買った人からの売上げの一部がポイントとして溜まり、それを使って有料ゲームがタダで買えてしまう訳です。(その仕組みなら、クソゲーだらけであろうとも、必至になって無料ゲームをプレイし漁り、良いのものが見つかれば積極的にプロモーションしてくれる感じになります・・・多分)
(3)インディーズの取り込み
そういう仕組みでやろうとすると、最初っから3000円ぐらいで売っても売れる大手だけじゃなくて、最初は無料でやってだんだんのし上がっていくことを目論むインディーズ勢を取り込むのが良いと思います。彼らのスピードには、企業は絶対に勝てないので・・・任天堂は、過去にインディーズを自らのエコシステムから排除しましたが、時代も変わったからそろそろ時効ということで。
2014年1月23日木曜日
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